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初心者必見!キャンプマットの選び方とおすすめタイプを徹底解説

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キャンプで快適に眠るには、寝袋だけでなくマットも欠かせません。
マットがないと地面の凸凹で体が痛くなったり、地面からの冷気で寒くて眠れなかったりします。
マットは 寝心地の改善地面からの断熱 という2つの役割を持ち、睡眠の質を大きく左右します。
この記事では、初心者でもわかりやすいようにマットの種類や選び方のポイントを整理してご紹介します。

マットはなぜ必要か

マットがキャンプでの快適な睡眠を支える理由は、大きく3つあります。

地面の硬さ・凸凹を吸収する

マットを敷かずに寝るのは、地面に直接寝ているのとほとんど変わりません。

キャンプ場の地面は一見平らに見えても、小さな凸凹小石があり、そのままでは快適に眠れません。

さらに地面は非常に硬いため、床に直に寝るようなもの。
体への負担が大きく、安眠は難しいでしょう。

こうした不快感を和らげ、寝心地を改善してくれるのがマットの第一の役割です。

地面からの冷気を遮断する

マットを敷かずに寝ると、寝袋とテントの床だけを挟んで地面と直に接することになります。

地面は空気より熱を伝えやすく、寝ている間に体温が奪われてしまいます。

マットは内部に空気を多く含むため、優れた断熱層として働き、底冷えを防いでくれます。

寝袋の性能を発揮させる

寝袋の保温は、中綿に含まれた空気が断熱層となって体温を逃さないことで成り立っています。

しかし背中側は体重で中綿が潰れるため、断熱効果がほとんどなくなってしまいます。

そのため、寝袋の快適温度表記は「適切なマットを併用すること」を前提にしています。

睡眠の質とキャンプの楽しさ

快適な睡眠はキャンプを楽しむ上で欠かせません。

十分に休めなければ翌日のアクティビティに影響し、せっかくの時間を台無しにしてしまいます。

寝心地を整えるために、寝袋とあわせてマットを選ぶことが大切です。

マットの種類

マット選びで大切なのは「違いを理解すること」です。
それぞれのタイプの特徴とメリット・デメリットを知ることで、自分に合ったマットを選びやすくなります。

フォームタイプ

発泡素材でできたマットで、凸凹の形状をしているものが一般的です。
圧縮はできないため、折りたたむか丸めて収納します。

メリット
  • 広げるだけで設置でき、撤収も簡単
  • 耐久性が高く、穴あきなどのトラブルがほとんどない
  • 価格が比較的安い
デメリット
  • 寝心地はやや硬め
  • 断熱性は他のタイプに劣る場合が多い
  • 収納時にかさばる
向いている人
  • とにかく安く試したい人
  • 車でキャンプに行き、大きさを気にしない人

インフレータブルタイプ

中にウレタンフォームが入っていて、バルブを開けると自然に膨らむタイプです。

メリット
  • スポンジ+空気の構造で寝心地が良い
  • フォームタイプより断熱性が高い
  • 穴が開いてもスポンジが残るのである程度使える
デメリット
  • 収納時は空気を抜きながら畳む必要があり、やや手間がかかる
  • エアタイプよりは大きく、かさばる
  • 穴が開くと寝心地・断熱性が大幅に低下する
  • 価格がやや高め
向いている人
  • 寝心地を重視したい人
  • 冬キャンプなどで断熱性を確保したい人

エアタイプ

空気だけで膨らませるタイプのマットです。軽量コンパクトで持ち運びに優れています。

メリット
  • 圧倒的に軽量・コンパクトで携帯しやすい
  • 分厚いモデルはふかふかの寝心地
デメリット
  • 穴が開くと全く使えなくなる
  • 使用には空気入れ(ポンプサックなど)が必要な場合もある
向いている人
  • 軽さや収納性を重視する徒歩・バイクキャンプの人
  • トラブル時に自分で修理対応できる人

R値とは断熱性能を表す数値

マットの断熱性能はR値と呼ばれる数値で表されます。

数字が大きいほど、地面からの冷気を遮断する力が強くなります。

高価格帯のマットにはほとんど記載がありますが、初心者向けの安価なモデルでは書かれていないこともあります。

その場合は「用途が夏向けか冬向けか」を目安に選べば大きな失敗はありません。

季節ごとの目安
  • R1〜2:夏キャンプ向け
  • R3〜4:春・秋、標高の低い場所での使用に適する
  • R5以上:冬キャンプ(0℃前後〜)に必須

※ 夏だけのキャンプならR値はあまり気にしなくても大丈夫です。

サイズと厚みの選び方

性能の良いマットでも、サイズが合っていなければ快適に眠ることはできません。
長さ・幅・厚みの3つを意識して選びましょう。

長さ

自分の身長に合ったものを選ぶのが基本です。

身長+10cmを目安にすると安心して使えます。

また、購入したマットがテント内に収まるかどうかも確認しておきましょう。

標準的な幅はやや狭めに感じることがあります。

体格が大きい人や寝相が気になる人は、広め(60cm前後)のモデルを選ぶと快適です。

厚み

マットの厚さはタイプによって異なりますが、厚いほど寝心地と断熱性が高まる一方で、収納サイズや重さも増えます。

目安として、5cm程度の厚みがあれば地面の凸凹をしっかり和らげて快適に眠れます。

初心者におすすめの選び方

最初の一枚

初心者が最初に選ぶなら、フォームタイプインフレータブルタイプがおすすめです。

エアタイプは軽量・コンパクトですが、穴が開いたら自分で修理が必要になるため、最初の一枚には少しハードルが高めです。

  • 安さ・耐久性重視なら → フォームタイプ
  • 寝心地・断熱性重視なら → インフレータブルタイプ

冬キャンプに挑戦したい人

初めてでも冬キャンプに挑戦したい人は、必ず断熱性を最優先に選びましょう。
チェックすべきはR値が5以上かどうかです。

冬の底冷え対策を怠ると、一晩中眠れないこともあります。
価格はやや高めになりますが、安心して眠れるマットを選ぶことが大切です。

まとめ

キャンプで快適に眠るには、寝袋だけでなくマット選びが欠かせません。
この記事では、地面の硬さや冷気を遮断する役割、3種類のマットの特徴、R値やサイズ・厚みの目安を整理しました。

特に初心者は「フォームかインフレータブルを最初の一枚に選ぶ」「冬キャンプはR値5以上を確認する」というポイントを意識すると失敗が少なくなります。

自分のスタイルに合ったマットを選び、快適な睡眠と楽しいキャンプ体験につなげてください。

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ひすい & くろむ
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中堅キャンパー
2016年からキャンプを始めた夫婦で運営しているキャンプブログです。キャンプ場紹介・キャンプ道具紹介・キャンプレポ・キャンプノウハウを中心に記事を書いていく予定です。
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