キャンプエリアとしての朝霧高原の魅力

静岡県富士宮市の北部に位置する朝霧高原は、南関東から中部のキャンパーに人気のキャンプエリア。
キャンプ場が多数立地しており、ふもとっぱらや朝霧ジャンボリーなどの有名キャンプ場もあることから、この地でのキャンプを経験した人も多いかと思います。
私自身も朝霧高原でのキャンプは数えきれないくらい経験し、その魅力にとりつかれています。この記事では、キャンプエリアとしての朝霧高原の魅力について語ります。
朝霧高原キャンプの魅力とは

私の感覚として、キャンプの魅力の一つは「非日常感」を感じられること。
普段の生活から離れた環境で自然の中に身を置くことで、日々の出来事を棚卸しできるような感覚があります。
そんな自分にとって、朝霧高原は非日常感を確約してくれるエリア。
全国のいろいろなキャンプ場の中には、サイトからマンションや民家が見える場所もあります。
もちろんそれだけでそのキャンプ場の魅力が削がれるわけではありませんが、「あの家の住人は屋根も壁もある中で、自分は布一枚のテントの中で何をやっているんだろう」と我に返る瞬間があることもあります(笑)。
しかし、朝霧高原のキャンプ場ではそんな心配は不要。
キャンプサイトから住宅街が見えることはなく、自分が非日常的な空間に身を投じていることをこの上なく実感させてくれます。

もちろん農家や牧場などはあるため、住人の方の生活を実感するシーンはありますが、それでも非日常的な空間を楽しめる――それが朝霧高原の一番の魅力だと感じています。
朝霧高原エリアのキャンプ場が人気の理由
上の見出しでは自分が考える朝霧高原の魅力について熱く語ってしまいましたが、もちろんその他にも朝霧高原を人気キャンプエリアたらしめている理由はいくつもあります。
富士山ビューという圧倒的ロケーション

朝霧高原から見える富士山ビューは圧巻。
富士山からキャンプサイトまで遮るものがほとんどなく、すそ野までを綺麗に見られるキャンプ場が多いのが理由の一つです。
気象条件が良ければ東京都心からでも見える富士山ですが、距離が近い朝霧高原からの富士山は迫力が段違い。
富士山ビューを売りにしているキャンプ場が多いことからも、朝霧高原と富士山を切り離すことはできません。
キャンプ場が多く「キャンパー同士の仲間意識」が生まれる

朝霧高原はキャンプ場が多く、週末に周辺を走行しているとキャンパーらしき車を多数見かけます。
買い出しスポットとなるスーパーでもキャンパーに遭遇することが多く、特に話しかけたりするわけではないですが、親近感・仲間意識を感じて楽しくなってしまいます。
都心から片道2時間の好アクセス

朝霧高原がいくら魅力あふれるキャンプ地だったとしても、アクセスが悪ければ通いづらいのは事実。
首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)からは中央道・東名・新東名のいずれでも約2時間。どの方面からでも途中のスーパーや商業施設で買い出しができ、通いやすさも魅力です。
夏は涼しく、冬は空気が澄んで富士山がより綺麗に見える

朝霧高原は標高が1,000m近いエリアもあるなど、平地の街中に比べて標高が高いため、真夏のキャンプでも日没後は比較的涼しく過ごせます。
その分冬には厳しい寒さになりますが、澄んだ空気のおかげで冠雪した富士山の全体像を綺麗に見ることができます。
実際に行った朝霧高原のキャンプ場と体験談
ふもとっぱら

みんな大好きふもとっぱら。私も過去に10回以上利用しています。
広大なフリーサイトから見える大迫力の富士山と、今もなお進化を続ける各種施設が魅力。
売店などが充実していて気軽に利用でき、キャンプデビューの地としてもおすすめです。


富士山YMCA グローバル・エコ・ヴィレッジ

朝霧高原の中では比較的標高が低く、南寄りに立地している富士山YMCAは、雄大な富士山と富士宮市の夜景を同時に楽しめます。
施設内には大浴場もあり、温泉などの周辺施設に出かける必要がないのも魅力です。


朝霧ジャンボリーオートキャンプ場

朝霧ジャンボリーオートキャンプ場は広大で起伏のあるフリーサイトが持ち味。
木々に遮られて富士山が見えない場所も結構ありますが、起伏とバリエーションに富んだサイトは、ふもとっぱらとはまた違う魅力を提供してくれます。

田貫湖キャンプ場

その名の通り田貫湖の湖畔に位置するキャンプ場。
高規格な施設と綺麗に整備された芝生が特徴的で、キャンプデビューにもおすすめできます。
レンタルサイクルなどのアクティビティも充実しており、子ども連れでも楽しめる仕掛けがたくさんあります。


富士山キャンプランド(富士ミルクランド内)

観光施設である富士ミルクランド内にあるキャンプエリア。
富士山ビューだけではなく、子どもが遊べるアクティビティが充実。
レストランもあるため、キャンプご飯を作らなくてもキャンプを楽しめるのも魅力です。

TREE LINE chillax field

ふもとっぱらや朝霧ジャンボリーと比較しても富士山により近い位置に立地するキャンプ場。富士山の大きさが二回りほど大きく見え、より迫力ある姿を楽しめます。

Mt.FUJI PARAGLIDING&CAMP
(旧アサギリ高原パラグライダースクール&キャンプ)

パラグライダースクールの敷地内という変わった立地のキャンプ場。
道の駅朝霧高原のすぐ近くにあるため、地元食材の買い出しが便利。
朝霧高原では上空を飛ぶパラグライダーをよく見かけますが、いつかチャレンジしてみたいと思っています。
朝霧Camp Baseそらいろ

朝霧Camp Baseそらいろはふもとっぱらのすぐ隣に立地するトヨタユナイテッド静岡が運営するキャンプ場。
どの施設も新しく綺麗で、富士山の大きさはふもとっぱらに負けないくらいのサイズで見えます。


朝霧高原の周辺施設と楽しみ方
道の駅 朝霧高原

道の駅朝霧高原はエリア北寄りに位置。食事や休憩はもちろん、地元食材を扱っており、キャンプ場で焼きたい肉などが充実しています。
すぐ隣にはあさぎりフードパークという食をテーマにした施設や、宿泊できる施設もあり、ここを目的地にして朝霧高原を楽しむこともできます。

まかいの牧場

「魔界の」ではなく「馬飼野」。牧場を中心とした観光施設で、動物とのふれあい体験やアスレチックなど子どもが楽しめる体験のほか、農園カフェやバギー体験など大人でも楽しめる要素がたくさんあります。
温泉

朝霧高原周辺には複数の温泉があり、キャンプ終わりに汗を流してさっぱりして帰宅できるのも魅力の一つです。
各キャンプ場からアクセスがいいのはあさぎり温泉 風の湯。
ふもとっぱらや富士山YMCAなどから車で10分程度でアクセスできます。
その他にも中央道方面、東名・新東名方面それぞれに複数の温泉があり、どの温泉に浸かって帰るかを考えるのも毎回の楽しみになっています。
帰り道の観光選択肢
朝霧高原周辺には観光エリアが複数あり、富士山の北側に回れば富士五湖周辺を観光できます。
南側では沼津や伊豆半島、御殿場などで観光して帰ることもできるため、キャンプ以外の楽しみもたくさん見つかります。
ここだけは気を付けたい朝霧高原でのキャンプ
高速の渋滞

朝霧高原にアクセスするルートである東名・新東名・中央道には、通過時に渋滞になりがちなポイントがあるのも事実。
中央道の場合は八王子ジャンクション付近、東名・新東名の場合は大井松田IC付近が渋滞しがちで、キャンプ疲れの溜まった帰路で渋滞にはまってしまうこともあります。
人気がありすぎ

エリア自体の魅力に加え各キャンプ場の個性もあるため、キャンプ場によっては混雑することも。
キャンプブームは落ち着いたと言われる昨今ですが、ふもとっぱらではいまだに毎週末の予約が埋まっており、なかなか行く機会を見つけるのが難しい状況です。
まとめ:やっぱり朝霧高原は特別な場所
この記事では一方的に朝霧高原への愛を語ってしまいましたが、20回以上通っているにも関わらず「また行きたい」と思えるのが朝霧高原の良いところ。
「行き先を思いつかないからとりあえず朝霧高原に行くか」と思いつきの理由で訪問しても満足させてくれる懐の深さ。
まだ利用したことのないキャンプ場もあるので、今後も通い続けていろんな情報をこのブログで発信していきたいと思います。