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キャンプ中のクマ対策まとめ|防ぐ・備える5つの実践ポイント

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屋外で活動するキャンパーにとって、自然は楽しみや癒しを与えてくれる存在である一方、危険をもたらす存在でもあります。

自然の危険な一面の中でも最近気になっているのがクマの出没。
2025年は例年にも増してクマの被害報告の報道が多い気がしていて、自然豊かなキャンプ場に行くのをためらってしまいます。

テントの布一枚を隔てた向こう側にクマがいるかもしれないと思うとおちおちキャンプを楽しむこともできません。

実際、2023年に朝霧高原でキャンプをした際には、夜中の防災無線でクマの目撃情報が流れてきたため、安心して寝ることができませんでした。

自分自身が安全に・安心してキャンプを楽しむためにも、クマ対策について調べてまとめましたので、この記事が皆様の楽しいキャンプライフの参考になれば幸いです。

クマがいない地域でキャンプをする

最もシンプルで確実なクマ対策は「クマが生息していない地域でキャンプをすること」です。実は日本の中にはクマの心配をせずにキャンプができる地域が2か所あり、それが「九州地方」と「千葉県」です。

九州地方では過去にツキノワグマが生息していましたが、すでに絶滅しており、クマとの遭遇の可能性はありません。
本州と唯一陸路でつながっている関門海峡は幹線道路であるため昼夜を問わず交通量が多く、再進出の難易度は低いと思われます。

千葉県は本州で唯一クマが生息していない県です。
利根川と江戸川に囲まれていることや、他県の山地との間には人口が多い関東平野が広がっているため、他の地域からのクマの進入が難しい環境です。

九州地方・千葉県ともにイノシシなどのクマ以外の危険生物は生息しているため、野生生物に対する警戒を怠るわけにはいきませんが、それでも現時点でクマが生息していないのは安心感につながります。

九州地方や千葉県はクマが生息していないだけではなく、魅力的なキャンプ場がたくさんあります。「安心」と「魅力」を両立したキャンプが楽しめます。

出没情報を事前に確認してリスクを減らす

九州や千葉県にクマが生息していないと言われても、住んでいる場所や休日の都合でそこまで行けない人も多いはずです。
そんな場合でも「最近クマが出没した地域を避ける」だけでもリスクを低減できます。

最近では自治体や県警、環境省などが公式にクマの出没情報を公開しています。
例えば北海道では「ひぐまっぷ」というヒグマの出没情報をまとめたサイトがあります。
また、私がよくキャンプに行く朝霧高原周辺でも、富士宮市がクマの目撃情報を発信しています。

天気予報や高速道路の渋滞情報と同じように、キャンプ場選びの段階や出発前の確認の中に入れるとリスクを減らすことができます。

クマ鈴の効果は?最近の見解

登山などでのクマ対策の定番として用いられるのがクマ鈴です。
鈴の音を鳴らすことで人の存在をクマに知らせ、偶発的な遭遇を防ぐために広く使われています。

クマ鈴のほかにも同行者との会話やラジオの音なども同様に効果があると言われています。
しかし、昨今では鈴の音に慣れたクマが出てきたり、音に反応して逆に興味を持って近づいてくる個体もいるとのことです。

もちろん効果はゼロではありませんが、過信は禁物です。
あくまでも補助的な手段と考え、後述のクマ撃退スプレーなどと組み合わせて装備するのが理想的です。

クマ撃退スプレーを備える

クマの出没地域を避け、クマ鈴などによってこちらの存在をアピールしていたとしても、クマとの遭遇を完全に避けることはできません。
そんな時、最後の備えとして頼りになるのがクマ撃退スプレーです。

主成分は唐辛子由来のカプサイシンで、クマの目や鼻などの粘膜に強い刺激を与えることで、危険を感じさせて撃退します。

クマ撃退スプレーを購入する際には信頼できるメーカーのものを選ぶことが重要です。
中には噴射距離が足りない粗悪品や、人間用の催涙スプレーをクマ撃退用として販売している例もあります。
いざというときに命を守る道具だからこそ、価格よりも信頼性を重視しましょう。

また、クマ撃退スプレーを購入したら使用方法を確認しておくことも重要です。

匂い・食べ物・ゴミの管理は最重要

キャンプ場においてクマとの遭遇リスクを減らすために重要なのが、食べ物や生ごみの管理です。

クマの嗅覚は人間の数千倍と言われているため、食べ物やゴミの管理ができていないとキャンプサイトにクマを引き付ける原因となってしまいます。
(クマ以外の野生動物も引き付けることになります。)

食べ物や洗う前の調理器具、ゴミは全て密閉し、テントの外に保管します。
できれば車の中や密閉されたボックスに入れるのが安心です。

クマの出没地域にあるキャンプ場では、フードコンテナという頑丈な食料保管箱が設置されていることもあります。
利用時には受付などで説明されるルールをよく確認し、自分だけでなく周囲のキャンパーを守る意識で正しく使うことが大切です。

まとめ

2025年のクマ被害多発を受けて、自分自身も改めてクマ対策を調べてみました。一番の対策はクマが生息していない九州地方や千葉県でキャンプをすることです。

関東在住の筆者としては九州はハードルが高いですが、千葉県であれば十分現実的な選択肢です。行ってみたいキャンプ場もたくさんあるため、千葉県でのキャンプに挑戦してみたいと思いました。

また、クマとの遭遇を回避したり、万一の遭遇時に備えたクマ撃退スプレーの購入も本格的に検討したいと思います。さらに、クマを引き寄せる匂いが出る食べ物やゴミの管理にはいっそう気を配っていきたいです。

「クマが出る地域では、クマが出る前提で行動する」ということを念頭に、これからもキャンプを楽しんでいきたいと思います。

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ひすい & くろむ
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中堅キャンパー
2016年からキャンプを始めた夫婦で運営しているキャンプブログです。キャンプ場紹介・キャンプ道具紹介・キャンプレポ・キャンプノウハウを中心に記事を書いていく予定です。
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