Mt.SUMI バッドボンファイヤーをレビュー
Mt.SUMIの「バッドボンファイヤー」を購入しました。
今まで使っていたコールマンのファイアーディスクに特に不満はなかったのですが、「二次燃焼焚き火台が欲しい!」という欲望に抗えず、アルペンアウトドアーズで衝動買い。
見た目のカッコ良さに惹かれて購入しましたが、実際に使ってみると、その判断は間違っていなかったと思える焚き火台でした。
この記事では、Mt.SUMI バッドボンファイヤーを実際に使って感じたことをまとめます。
Mt.SUMI バッドボンファイヤーはどんな焚き火台?

Mt.SUMI バッドボンファイヤーは、八角形の形をした組み立て式の二次燃焼焚き火台です。
正式名称は「バッドボンファイヤー / Bud Bonfire」

主なスペックは以下の通りです。
| 商品名 | バッドボンファイヤー / Bud Bonfire |
|---|---|
| 型番 | BS2106BBF |
| 使用時サイズ | W49 × D49 × H28cm |
| 収納時サイズ | W44 × D41 × H12cm |
| 重量 | 約7kg |
| 材質 | ステンレス |
| セット内容 | 凸型パーツ×4、凹型パーツ×4、ロストル、取っ手付きベース、収納バッグ |
特徴は、二次燃焼を起こす二重構造です。
外側下部のスリットから空気を取り込み、内部で温めた空気を内側の穴から出すことで、薪から出る可燃ガスを燃やす構造になっています。
スペックだけ見ると、大きめでしっかりした二次燃焼焚き火台です。
実際に使ってみると、単に「よく燃える焚き火台」というより、炎の見た目や雰囲気を楽しむための道具という印象が強く残りました。
セット内容と収納状態

バッドボンファイヤーは、専用の収納バッグに入った状態で持ち運べます。

中には、側面パーツ、ロストル、ベース、説明書などが入っています。

パーツ数は少なくありません。
これまで使用していたファイアーディスクと比べるとパーツ数の多さに圧倒されます。
収納状態は薄くまとまりますが、重量は約7kgあります。
「徒歩でも気軽に持てる」というより、車に積んで持っていく焚き火台です。
少なくとも、徒歩キャンプで気軽に持っていく焚き火台ではないと思います。
組み立ては少し手間があるが、構造は分かりやすい
バッドボンファイヤーは、8枚の側面パーツをつなげて八角形の本体を作ります。
組み立てに工具は必要ありません。
凸型パーツと凹型パーツを差し込んでつなげ、輪の形にして、ロストルを入れてベースに乗せれば完成です。

側面パーツは二重構造になっています。
この内部を空気が通り、温められた空気が内側の穴から出ることで二次燃焼が起こる仕組みです。

組み立て自体は難しくありません。
ただ、ファイアーディスクのように脚を広げてすぐ使える焚き火台と比べると、明らかに手間はあります。
また、うまくパーツをはめることができずにストレスを感じる場面も少し。
ふちの部分はさわるだけで切れるという程ではありませんが、軍手や作業用グローブをして組み立てた方が安心です。
40cm薪がそのまま入るサイズ感はかなり使いやすい

組み立ててすぐに良いと感じたのが、薪の入れやすさです。
バッドボンファイヤーは40cm薪が入るサイズなので、市販の薪をそのまま置きやすいです。
小型の焚き火台だと、薪を短くしたり、斜めに置いたり、火床からはみ出さないように調整したりすることがあります。
ファイアーディスクのように大きな焚き火台でも、浅い構造だと薪が崩れないように面倒を見る必要があります。
その点、バッドボンファイヤーは本体に十分な大きさと深さがあり、薪をしっかり受け止めてくれます。

太めの薪を6本使って井桁状に組んでも、はみ出すことはありませんでした。
これだけの大きさがあれば薪の追加も気軽に行うことができます。
ファイアーディスクは広い皿の上で焚き火をしている感覚ですが、バッドボンファイヤーは焚き火台の中で炎を育てる感覚です。
この違いは、実際に使うとかなり分かりやすいです。
火を入れると、炎の迫力がしっかり出る

火起こしは、一般的な焚き火台と同じように焚き付けを組んで始めました。
底にロストルがあり、パーツ同士の隙間から入ってくる空気が常に供給されるので、火起こしは容易でした。

火が回ってくると、炎の迫力がしっかり出ます。
本体が深いので、薪を入れても焚き火台の中に収まり、炎が上に立ち上がっていきます。

燃焼効率はかなり良く、太めの広葉樹でもどんどん燃えていきます。
ロストルからベースプレートまでの深さは十分あり、灰で埋まってしまうことはなさそうです。
二次燃焼を楽しむにはかなり薪を投入して本体の温度を上げる必要があります。
今回は広葉樹を6本と針葉樹を複数本入れてようやく二次燃焼の火を観察することができました。
二重構造のためか、横方向にじんわり熱が広がるというより、炎が上方向に立ち上がる印象が強かったです。
それでも、十分に暖かさを感じるくらい大きな炎が立ち上がりました。
夜の焚き火がかなり映える

バッドボンファイヤーの良さが一番分かりやすかったのは、夜の焚き火です。
暗くなってから見ると、八角形の本体から炎が立ち上がる様子がかなり印象的でした。

昼間よりも炎の輪郭がはっきり見えて、焚き火台の中で火が動いている感じが強くなります。

上部の穴まわりに炎が揺れる様子も見えます。
ただし、薪を多めに入れると炎がかなり上がる場面もあります。
見た目の迫力があるぶん、テントやタープ、燃えやすいものとの距離はしっかり取った方がよいです。
芝生サイトでは地面保護を前提にしたい

今回使った場所は芝生サイトでした。
バッドボンファイヤーはベース付きですが、芝生の上にそのまま置くのは避けた方がよいです。
公式の案内にもベースプレートが高温になるため芝生保護のために焚き火台シートの使用などが推奨されています。
私は芝生保護のために、焚き火台シートと分厚いスチール製の台の上にバッドボンファイヤーを置いて使用しました。
二次燃焼が起こるくらい焚き火台が高温になっている中でも台の下の焚き火台シートはひんやりとしていたので、芝生へのダメージはなかったと思います。
気になった点:重さと撤収の手間
バッドボンファイヤーで一番分かりやすい注意点は、重さです。
約7kgあるので、軽い焚き火台ではありません。
ケースに入れれば持ち運びはしやすいですが、それでも気軽に持ち運びができない重さです。

車に積んで持っていくなら問題ありませんが、徒歩キャンプやバイクキャンプ向きではないです。
もうひとつは、組み立てと撤収の手間です。

パーツ数があるので、ファイアーディスクのように出してすぐ使う感覚ではありません。
慣れても組み立てに数分はかかりそうに思えます。
また、使用後は煤や灰が付いたパーツを一つずつぬぐいながらケースへ収納します。
この点は、焚き火台としての満足感と引き換えになる部分です。
ファイアーディスクとバッドボンファイヤーを比べてみて
今回使ってみて感じたのは、ファイアーディスクとバッドボンファイヤーは競合というより役割が違うということです。
| 観点 | コールマン ファイアーディスク | Mt.SUMI バッドボンファイヤー |
|---|---|---|
| 設営 | かなり簡単 | パーツ組み立てが必要 |
| 撤収 | 比較的簡単 | 分解と汚れ対策が必要 |
| 重さ | 扱いやすい | 約7kgで重い |
| 薪の置きやすさ | 開放的で置きやすい | 40cm薪がしっかり収まる |
| 炎の見え方 | 開放感がある | 炎が立ち上がる迫力がある |
| 向いている日 | 手軽に焚き火したい日 | 焚き火をじっくり楽しみたい日 |
どちらが上というより、使い分ける焚き火台だと思います。
手軽さならファイアーディスク。
炎の迫力や二次燃焼の雰囲気を楽しむなら、バッドボンファイヤー。
ファイアーディスクに不満があって買い替えたというより、焚き火の楽しみ方を増やすためにバッドボンファイヤーを追加した、という感覚に近いです。
バッドボンファイヤーが向いている人
バッドボンファイヤーが向いているのは、軽さよりも焚き火の満足感を重視する人です。
- 二次燃焼焚き火台の炎をじっくり眺めたい人
- 40cm薪をそのまま使いたい人
- 車移動中心でキャンプをしている人
- 焚き火台の見た目や存在感も重視したい人
- 手軽さよりも、焚き火時間の満足感を優先したい人
もっと軽くて、もっと簡単に使える焚き火台はあります。
それでも、八角形の本体から炎が立ち上がる様子や、夜の焚き火の雰囲気に魅力を感じるなら、満足度は高いと思います。
バッドボンファイヤーが向かない人
一方で、向かない人もはっきりしています。
- 軽量コンパクトな焚き火台を探している人
- 徒歩キャンプやバイクキャンプ中心の人
- 設営と撤収をできるだけ短くしたい人
- パーツを組み立てる焚き火台が面倒に感じる人
軽さ、速さ、手軽さを最優先するなら、別の焚き火台を選んだ方がよいです。
まとめ:軽さではなく、焚き火時間の満足感を選ぶ焚き火台

Mt.SUMI バッドボンファイヤーは、軽量コンパクトな焚き火台ではありません。
重量は約7kgあり、パーツを組み立てて使う構造です。
設営や撤収の手軽さで言えば、コールマンのファイアーディスクの方が扱いやすいと思います。
ただ、バッドボンファイヤーにはファイアーディスクとは別の楽しさがあります。
40cm薪がそのまま入るサイズ感。
八角形の本体から立ち上がる炎。
夜に見たときの迫力。
不便さを補って余りあるほどの満足感を得ることができます。
しばらくはこの焚き火台に夢中になりそうな予感がする、そんな焚き火台でした。
